「はじめまして。Carlといいます。僕は日本に住んでいる娘に会いに行きます。
Jamesから貴女の名前を教えてもらったんだけど 会えませんか?」
突然 見知らぬ相手から届いたメール。
Jamesは20年前 NYのハーレムで遭遇した黒人男性です。
長くなるので省略しますが 以来 ずっとやりとりが続いており
お互いNYと東京を何度か訪問しあっています。
そんなJamesの紹介なら・・・と 返事を出すと速攻でお返事が来て
紳士的な人♪という好印象を受けたので会うことにしました。
「東京にいる間は 娘のアパートに滞在します。
Roppongi Hillsという所ですが 知ってますか?」
( !!! )
「では当日。アパートの隣の グランドハイアット東京で。」
ここまでのやりとりを見ていた俺様が ちょっと待った!
「それ怪しくね? 人身売買組織だったりして。(熟女専門の!!)
もしくは すげー大金持ち。」
でもでも 好奇心が勝り(笑) 一応それなりの服装で六本木ヒルズへ。
ドレスアップした紳士淑女が行き交うロビーは外国人だらけ。
どの人がCarl氏なのか 分かりません。
( きっと向こうから声をかけてくるよね。)とソファに座っていたら
時間通りにホテルのロビーに現れたのは 闇の組織の大物ではなく
日本一高級なアパートに娘を住まわせることが出来る
正真正銘の大金持ちの紳士でした。
一時間ちょっと ホテルのレストランでお喋りして別れましたが
終始 優しい笑顔の 気さくなジェントルマンでした。
知らない世界を垣間見た感じ。
家族の写真を見せようと携帯のアルバムファイルを探しても
「皿回し」「お箸を下唇に挟んだ顔」とか変なのばっかりで
まともな写真を撮っておくべきだと後悔しました。(笑)
つづく。