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幼児化現象


小沢さんが「アメリカ人は単細胞である」と言って
話題になっている件について書かれた
「森の声さんのブログ」より抜粋

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アメリカ人の「単細胞さ」は幼児性の一つの表れです。

アメリカ人は幼児性の強い国民です。
だから派手好きで、エンターテイントの分野に優れ、
自分が絶対に正しいんだと無邪気に信じることが出来るわけです。

でも、その幼児性がアメリカ人の精神的な若さの源にもなっています。

だから、その幼児性はアメリカ人とってはある意味で長所なのです。


あれは、目的や目標をはっきりとさせずに、
曖昧に考え、曖昧に発言し、曖昧に行動する日本人から見た、
アメリカ人の姿です。そのまなざしには「若さ」がありません。

ひねくれた老人のようなねたみがあるばかりです。


日本はアメリカに戦争で負けて、素直にその若さにあこがれました。
そして、徹底的に模倣を始めました。

日本人はアメリカ文化を取り入れて精神的な幼児化には成功しましたが
、「若さ」を手に入れることは出来ませんでした。

なぜなら、

戦前も戦後も日本人の依存心の強さだけは変わらなかったからです。
日本人は依存心が強い国民なのです。

そして、「依存心」が強い人は見かけを真似することは出来ても、
その「若さ」を手に入れることは出来ないのです。

「若さ」は「自立心」が作り出すものだからです。

(ですから、年を取っていても自立心のある人は若々しいのです。)

ちなみに「ませている子」は大人に対する依存が強い子です。
そして、「子どもである自分」に自信を持つことが出来ません。
だから、「子どもらしい子」をバカにするのです。
「子どもらしい子」をバカにすることで、
「大人のような自分」を肯定しようとするのです。

それに対して、アメリカ人の若さはその自立心の強さから来ています。
アメリカ人は幼児性が強いのですが、
同時にその幼児性に見合う若さもあるのです。

ですから、

アメリカは長所も短所も含めて、素直に「若い国」なんです。


日本人はアメリカを見習って幼児性は手に入れましたが、
依存心を捨てることが出来なかったのです。

それはつまり、

「幼児性」はあるのに、自立心に支えられた「若さ」はないという
困った状態だということです。

依存心の強い人は自分の頭で考えません。
指示と命令がないと動きません。
自分の意志で行動もしないし、結果に責任も持ちません。

そもそも、責任のある仕事を引き受けようとはしません。

それでも、

大人としての見識や、判断能力や、知識や、経験や、
責任感があればいいのですが、

今の日本人にはそのようなものはありません。

そして、与えてもらうことばかりを求め、
幼児的なことばかりに興味を持っています。


では、その「幼児」と「大人」の違いはなんだと思いますか。

細かく言えば色々な違いがありますが、
一番大きな違いは「他者の視点に立つことが出来るかどうか」
という事なんです。

これが大人と子どもの間の一番大きな違いです。

そして、この「他者の視点に立つ能力」が
人間としての精神の土台になっています。

この能力は大人にならないと持つことが出来ません。
子どもは「自分中心の視点」しか持っていないのです。
その境目が「思春期」です。


「日本人が幼児化してきている」と書いていることは、
日本人が「他者の視点に立つことが出来なくなってきている」
ということを意味しています。

だから、日本の政治家の失言が多いのも
「幼児化現象」の一つの表れだと考えているのです。

日本人には「他者の目」を気にする人がいっぱいいます。
そのような人は「他の人からどのように見られているのか」
という事ばかりを気にしています。

でも、それは「他者の視点に立っている」ことではありません。
「見られている自分」ばかりを意識していることは、
逆に「自分の視点」に縛られていることに他ならないのです。

そうではなく、

「他者の視点に立つ」ということは、
「自分にこだわらない視点を持つ」ということなのです。

「自分」にこだわることをやめないと
「他者の視点」に立つことは出来ないのです。

そして幼児はそのような視点を持つことが出来ません。
それが出来るのは思春期が過ぎた大人だけなのです。

でも、

大人になれば誰でもが自然に出来るようになることでもありません。
人間が他者の視点に立つことが出来るようになるためには、
「他者の視点」によって紡がれた物語をいっぱい
受け継ぐ必要があるのです。


どんなに能力が高くても、
どんなに難しい知識を持っていても、
どんなに社会的な地位が高くても、

「他者の視点」に立つことが出来ない人は幼児的(自分中心的)にしか
考えることも行動することも出来ないのです。


-----------抜粋おわり-------------------------------


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森の声さんのブログ↓(文章はもっともっと長いです)
http://plaza.rakuten.co.jp/moriheikou/
by ShinobuYuhara | 2010-09-02 09:32 | 人として
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