「競争をやめよう」(子育てでも、勉強でも、政治でも、経済でも)
http://plaza.rakuten.co.jp/moriheikou/ 森の声さんのブログより 以下 要約↓ ---------------------------- 今の日本人の状態は非常に困った状態だと考えています。 でも、私は日本人が本質的に劣化したとは考えていません。 どうしてこういう状態になってしまっているのか 日本人が現在の日本のシステムに対して 不適応状態に陥ってしまっているからなのです。 大自然と共に生きていたアメリカインディアンを 居留地に閉じこめてしまったら、誇りと自信を失い、 劣化したようになってしまった、という事実があります。 それは単に「その状況に適応できない」というだけのことであって、 その人々が劣化したわけではありません。 日本は明治維新以来、欧米の文化や文明だけが正解であり、 それまでの日本の文化や文明は間違っていたと思い込んできました。 今でこそ、多くの日本人が、禅や茶道や浮世絵や能などの、 日本の美術や風土や文化を「日本の誇り」と考えていますが、 今、日本人が「日本の誇り」と考えている日本の文化の多くは、 欧米の人達から「素晴らしい」とお墨付きを貰ったから、 日本人も受け入れるようになったのです。 日本人は欧米の人達によって肯定されたものしか 肯定できなくなってしまっているのです。 欧米の人達の価値観だけを「正解」として考えているので、 自分たちの価値観で物事を判断できないのです。 そして、今の日本の政治システムも、経済システムも、 基本的には欧米的な価値観に基づいているので、 日本人の気質がそれに適応出来ないのです。 それはまるで、世間の目を気にしながら子育てをしているようなものです。 でも、それでは子どもは育ちません。 子どもは「育児書」ではなく、「自分」を見て欲しいのです。 他の子との比較ではなく、自分の成長を喜んで欲しいのです。 どっかから持ってきた「他人の価値観」ではなく 「お母さんの価値観」をしっかりと持って欲しいのです。 そして子どもは、お母さんにその事を訴えようと、 様々な形で心やからだにトラブルを発生させます。 日本人は欧米の人に好かれようと思って、 欧米の人達の価値観を取りいれ、色々な点で真似をしてきました。 でも、それ故に、欧米の人達にとっては「あまり信用できない相手」 になってしまっているのです。 じゃあ、どうしたらいいのかということです。 実は、この答えのヒントも「子育て」にあります。 それは、「比較しない」、「競争しない」、 「つながりや関わりを楽しむ」ということです。 日本人は、「競争」には向いていないのです。 そういうことを言うと、 「それでは国際的な競争に負けてしまう」 「日本の競争力が落ちてしまう」と考える人もいるかも知れません。 でも、欧米の価値基準で欧米と戦っても勝てるわけがないのです。 競争などしなくても、 日本が 「世界中のみんなに必要なもの」、 「世界中のみんなが求めるもの」 を提供できるような国になれば、 ちゃんと国際社会の中で生き残って行くことが出来るのです。 江戸時代、200年以上日本は「鎖国」をしてきました。 実際には色々な国との交流はあったようですが、 他の国と競争してこなかったのは事実です。 じゃあ、そんな日本には競争力がなかったのかというと、 そんなことはなかったですよね。 開国と同時にあっという間に欧米に追いついてしまったということは、 競争はしていなかったけど、競争力はちゃんと育っていたのです。 でも、それ以降200年近く海外の国と競争を続けてきたのに、 日本の競争力はますます低下しています。 それは見かけの競争ばかりに熱心になって、 基礎的な知力、基礎体力を育てることを忘れてしまったからです。 今の「学力低下」の問題にも同じことが言えます。 勉強以前に学ぶべき事、身につけるべきことを身につけさせることなく、 競争ばかりやらせているから学力が低下してしまっているのです。 勉強ばかりさせても学力は上がらないのです。 それと同じように、競走ばかりしていても、競争力は上がらないのです。 子育てでも、経済でも、政治でも、ここいらで競争をやめましょうよ。 ----------引用おわり------------------- 近いうちに、このブログの著者に会ってみようと思っています。 どんな方なのか 楽しみです。
by ShinobuYuhara
| 2011-01-20 15:22
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