書こうかどうか迷った不謹慎なネタ。
一週間経過して冷静になったのでやっぱり記録しておこう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
関西へ修学旅行に行く息子を見送った数時間後、
世界一周の遠洋航○訓練に行く弟を見送りに晴海埠頭へ。
(音○隊は寄港地で演奏するのが主な任務です)
弟にとって三回目ですが、お見送りに行くのは初めてです。
入り口で厳重なセキュリティチェックを受け、
【家族証】を首からぶら下げ埠頭の中へ。
出航前の式典には「国賓」が参列するだけあって
ふざけたら撃ち殺されそうな雰囲気です。
「偉い人たちのお話」や
「寄港地18カ国の大使や領事の紹介」が終わる頃には、
すっかり飽きた子ども達と一緒にしゃがんで、遊んでいた私。
真新しい制服に身を包んだ730名が船に乗り込む姿は、
さながら映画のワンシーンみたいで、うるっときました。
岸壁では、音○隊が航海の安全を祈り、はなむけの演奏をしました。
真っ白い制服、制帽の若者達が三隻の大きな船に均等に並んで敬礼。
さあ、今度は船上からお返しの演奏です。
しんみりとした曲かな〜、それとも勇ましくマーチかな?
One two three four !
「♪女々しくて女々しくて女々しくて ジャン! つらいよ〜お〜♪」
じぇじぇじぇ!
マイクを持って熱唱しているのは 紛れもなくうちの弟です。
そして
大真面目にバックで演奏しながらジャンプしている音楽○。
隊長は、白い歯を見せて満面の笑顔で指揮しています。
女々しくていいの?
つらいのね?
他の700名は、船上で敬礼したまま固まっています。
(明らかに笑いを堪えている人も)
テレビ局も驚きすぎて カメラ下ろしちゃったよ。
岸ではレッドカーペットの上で防○大臣他
偉い人たちが敬礼しています。
(撃たれる…)
そう思った瞬間、ゆっくりと船が沖へ向かって離れて行きました。
弟はゴールデンボンバーばりに、歌い続けています。
そのままどんどん小さくなる船。
ボーーーーーーーーー(長い汽笛の音)
残された家族達は 史上初!(らしい)前代未聞の展開に、
どのようなテンションで見送ったら良いのか分からず、呆然。
それでも、別れがつらくて号泣する義妹。
(この状況で泣けるんだ・・・)
私は、義妹の肩を抱きながら笑いを堪えておりました。
なんだ!今の!?
しばらくして まだ圏外になっていない弟からメール。
「まもなくハワイ到着」って
ふざけんなー!
半年はネットもメールも出来ない生活。
耐えられなくて自殺者も出るという過酷な訓練だそうで
変なテンションになるのもわかります。
まぁ、頑張って無事に帰ってきてください。
と、岸壁からの写真を送ってあげました。
不謹慎な日記に最後までお付き合い戴き
ありがとうございました。