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地獄的上海



期待を込めて ホテルのスパ受付カウンターへ予約しに行くと
暇そうにしていた男性3人組が立ち上がり
「今すぐどうぞどうぞどうぞ!」
と 言われたので

「ちょっと待って。お金持ってくるね。」と制し

「全身」「オイル」マッサージなのに、
昨日のフットマッサージよりも安い料金に若干不安を覚えつつ 
いったん部屋に帰り、指さし会話帳とお金を持って戻ると

迷路のように入り組んだ思ったより奥行きがある個室ゾーンへ
案内されました。


ピンクな照明…。


風呂場が付いている個室。


マッサージ用にしては大きすぎるベッド。


(なんか違うかも)



「テレビでも見ながら あと20分ここで待ってて。」

とリモコンを指差し部屋を逃げるように出て行こうとする男性を



「ちょいちょいちょいちょい!」と呼び止め


「話が違う。今すぐじゃないのか?」と聞くと ぴゅんと消えて


「お茶どうぞ」と海苔をお湯で溶いたような怪しげなドリンクを持ってきた。


「だから~、20分も待てないんだけど。女性じゃなくてもいいから、
オイルマッサージじゃなくていいから他にマッサージできる人いないの?」

と聞くと また消えて


今度はカウンターのコント3人組が揃ってやってきた。


両脇の二人が「コイツがやります。」と 真ん中の

さまぁ~ずの三村みたいな人を指差した。

地獄的上海_f0089225_659221.jpg


(ええっ!? オレ?)

(いいからやれよ。できるだろ?)

(無理無理無理無理)

(テキトーでいいから)



あのぉ~、コトバ分からなくても 十分 伝わってますけど。


「じゃ、安くして。」と強気に出ると 
3人がごしょごしょ相談。


さらに安い値段を提示してきたので それでOKということに。


「あの~、コイツ あまり上手じゃないんで そこんとこよろしく」と
最初から言い訳をしつつ 三村を残して他の二人は消えた。


やる前から額に大汗かきながら うつぶせで寝て 的なジェスチャーをするので
恐る恐るうつぶせした瞬間 馬乗りになってきた三村。


ひゃー 何これ? いきなり開始?


荒っぽい!


これマッサージなの?


下手すぎる。


脇腹両手で揉むか? 普通。


ツボ外しまくり。


お尻の穴とか 膝のお皿とか 触らないでよ。



三村に襲われているとしか思えない。



「痛い!」


「くすぐったい!」


我慢の限界まで来ると ガバっと起き上がって 指差し会話帳で文句を言う私。


大汗かいて謝る三村。


お、足を揉むのは なかなか上手いじゃん、でもどうして片手?


と ちらっと鏡を見ると スマホチェックしながら やってる!?


コラー! 仕事しろ! メールしてるんじゃねぇ!!


もー やだ! チェンジチェンジ!!!



こんなの こっちが お金もらいたいぐらいだ!



と 20分後に本職の女性に交代してもらい、三村は挨拶もなしに消えた。



その後のマッサージは至福の時間だったけれど



下着風のおねいさんは どうみても普通のマッサージ嬢ではない様子。



もうネタにするしかないと腹をくくったのでした。



終了後 おねいさんは正規料金を請求してきたけれど
カウンターでは最初に決めたとおりの安値でOKでした。


三村タイムは15分ぐらいだったけどね。


これが地獄的上海でした。



ちゃんちゃん。
by ShinobuYuhara | 2012-08-14 06:59 | 人として
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